旅と史跡の記録

久保田城

本丸表門

■概要■

久保田藩主の居城跡。石垣や天守閣がないことが特徴。

本丸表門

本丸跡広場

八幡秋田神社

佐竹義尭公像

御隅櫓

彌高神社

■見どころ■

石垣がほとんどなく堀と土塁を巡らした城であること、天守閣がないことが久保田城の特徴。平成元年(1989年)に再建された御隅櫓、平成13年(2001年)に復元された本丸表門、常陸国(茨城県)にあった八幡神社を佐竹義宣が移封した際に移転し、久保田藩主の初代、9代、12代を祀っている八幡秋田神社、江戸後期の国学者・平田篤胤と経済学者・佐藤信淵を祀った彌高神社、城内で旧地のまま残っている唯一の建物という御物頭御番所、佐竹氏に関する資料が見られる佐竹史料館などがある。

■歴史■

慶長7年(1602年)に移封となった久保田藩初代藩主・佐竹義宣が、翌年の慶長8年に築城を開始した。石垣がほとんどなく堀と土塁を巡らした城であること、天守閣が造られなかったことが特徴。

■逸話■

戊辰戦争時には久保田藩は奥羽越列藩同盟を離脱し官軍側についたため、庄内藩などから領内へ攻め込まれ城下近くまで進軍されたが、他藩の降伏により庄内藩兵も撤退したため、久保田城は戦火を免れた。しかし廃藩置県を経て、明治13年(1880年)の大火で城内の建物はほぼ消失している。幕末期の藩主・佐竹義尭には喘息の持病があり、その治療薬として製造されたのが龍角散といわれている。

■観光情報■

所在地:  秋田県秋田市千秋公園1−6 
アクセス:  JR秋田駅 徒歩約13分 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: なし