旅と史跡の記録

福岡城跡

福岡城跡

■概要■

福岡藩(筑前藩)黒田家の居城。

下之橋御門

伝・潮見櫓

鉄御門跡

天守台からの景色

■見どころ■

現在は舞鶴公園、大濠公園となっている。天守台、江戸時代から現在の位置にある唯一の櫓であり、嘉永6年(1853年)から翌年にかけて再建された多門櫓、潮見櫓として大正時代に旧黒田家別邸に移築され、現在の位置に再移築された“(伝)潮見櫓”(調査で別の建物が潮見櫓であることが明らかになっている)、復元された下之橋御門などがある。

■歴史■

福岡藩初代藩主・黒田長政によって慶長6年(1601年)から7年かけて築城された。幕末まで黒田家が藩主を務めた。

■逸話■

扇坂御門のお綱伝説:
2代藩主・黒田忠之は参勤交代の帰りに采女という芸者を連れ帰った。家臣に諫められ、近臣の浅野四郎左衛門へこの芸妓を譲り渡したところ、四郎左衛門は心を奪われ、妻のお綱と子供2人を顧みなくなり、下屋敷に別居させた上、月々の仕送りも滞るようになった。お綱は下男を四郎左衛門へ送るも無下に追い返され、下男はお綱に申し訳が立たないと自害してしまう。これを知ったお綱は狂乱し、2人の子供を刺し殺し、薙刀を携え浅野家へ向かった。四郎左衛門は登城して留守で、逆に屋敷にいた浪人の明石彦五郎に斬られたお綱は血に染まった体で夫のいる城へ向かい、城門に辿り着くと門に手を掛けたまま絶命したという。
それ以来この門は「お綱門」と呼ばれ、門に触れると高熱が出て死ぬなどの噂が広がったという。(扇坂御門ではなく東御門という説もある。)

■観光情報■

所在地:  福岡県福岡市中央区城内1 
アクセス:  地下鉄空港線 大濠公園駅 徒歩すぐ 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: あり