旅と史跡の記録

旧ロシア領事館

旧ロシア領事館

■概要■

幸坂の上に建てられた木像レンガ造りの建物。ロシア(ロシア革命後はソビエト連邦)領事館として使用された。

ガイドパネル

幸坂

■見どころ■

レンガ造の和洋折衷建築で、現在は外観のみ見ることが出来る。今後、改修工事後にホテルやレストラン・カフェとして活用されることになり、新施設のオープンは2025年3月の予定。

■歴史・逸話■

安政5年(1858年)初代領事・ゴシケーヴィチ一行は実行寺に領事館を置いた。万延元年(1860年)には元町の現ハリストス正教会敷地内に領事館を建てたが、隣の英国領事館の火災で被災。明治36年(1903年)に現在地で領事館の建設が始められたが、翌年の日露戦争で中断。明治39年に完成するも、翌年の大火で焼失。同じ場所で再建され、明治41年(1908年)に現在の建物が完成した。昭和19年(1944年)に領事館は閉鎖。昭和40年(1965年)から平成8年(1996年)まで青少年宿泊研修施設として使用された。

■ガイドパネルより■

「安政元年(1854年)12月の日露通好条約に基づき、安政5年(1858年)9月初代領事ゴシケーヴィチ一行が着任、実行寺に領事館を置いた。万延元年(1860年)、元町の現ハリストス正教会敷地内に領事館を建てたが、隣の英国領事館の火災で被災した。 明治36年(1903年)、現在地で領事館の建設が始められたが、翌年の日露戦争で中断し、完成したのは明治39年であった。この建物は明治40年の大火で焼失するが、その直後から同じ場所で再建工事が始まり、同41年暮れに完成した(現在の建物)。 ロシア革命後、大正14年(1925年)からはソ連領事館となったが、最後の領事ザベーリエフ本国に引揚げた翌日の昭和19年(1944年)10月1日、領事館は閉鎖された。 昭和39年(1964年)に外務省から函館市が建物を購入、翌年5月から「函館市立道南青年の家」として近隣町村を含めた青少年宿泊研修施設として使用されたが、平成8年(1996年)7月「函館市青少年研修センター」の開館により、その機能は終了した。 設計はドイツ人建築家のR.ゼールで、レンガ造2階建ての本館は、玄関に唐破風を用い、日本的な意匠が加味されている。」

■観光情報■

所在地:  北海道函館市船見町17−3 
アクセス:  市電・函館どつく前駅徒歩約13分 
御朱印/御城印など:  - 
オフィシャルサイト: なし