旅と史跡の記録

護念山称名寺

称名寺本堂

■概要■

箱館開港当初はイギリスやフランスが仮領事館として利用。 また新選組が弁天岬台場に移るまでの屯所が置かれた。 境内に土方歳三と新選組隊士の供養碑が建立されている。

山門

土方歳三と新選組隊士の供養碑

元町公園のガイドパネル

ガイドパネル

■見どころ■

境内には河野政通の供養碑をはじめ、高田屋嘉兵衛の顕彰碑、土方歳三と新選組隊士の供養碑、北海道最古の石碑とされる「貞治の碑」(貞治6年2月(1367年)の銘がある板碑)がある。

■歴史・逸話■

正保元年(1644年)伊勢国の僧・円龍が北海道に渡り、亀田村(現市内亀田八幡宮辺り)に庵を結び、阿弥陀庵と称したのがはじまり。 ペリー来航時の紀行文中に当時の称名寺の様子が描かれている。 箱館開港当初はイギリスやフランスの領事館として使用された。 また箱館戦争の際には新選組隊士含む旧幕府軍兵が弁天岬台場の守備に入る前までの、新選組の屯所が置かれていた。 土方家の菩提寺である日野市の金剛寺(高幡不動尊)の過去帳には、函館称名寺に供養碑を建てたという記述があるが、その供養碑は現存しておらず、現在の碑は昭和48年(1973年)に有志が建立したもの。

■ガイドパネルより■

「称名寺は、正保元年(1644年)円龍上人が亀田村(現市内亀田八幡宮辺り)に阿弥陀庵を建てたのが始まりといわれており、箱館開港当初はイギリスとフランスの領事館としても利用された古い寺院である。 明暦元年(1655年)阿弥陀堂と称したが、元禄3年(1690年)称名寺を公称し、宝永5年(1708年)亀田の衰退と箱館の繁栄により箱館の富岡町(現・弥生町 弥生小学校)に移転した。 明治12年(1879年)の大火で本堂を焼失し、同14年(1881年)この地に移転した。その後、幾度かの大火のため建物を焼失したが、昭和4年(1929年)現在の鉄筋コンクリート寺院が完成した。 境内には河野政通の供養碑をはじめ、高田屋嘉兵衛の顕彰碑、土方歳三と新選組隊士の供養碑があるほか、北海道最古の石碑として有名な「貞治の碑」(貞治6年2月(1367年)の銘がある板碑で北海道指定有形文化財)が保存されている。 また、墓地には箱館発展のもとを築いた高田屋一族の墓、新島襄の海外渡航を助け日本最初の気象観測所開設した福士成豊、日魯漁業株式会社創立者堤清六の碑など、著名な人の墓がある。」

■観光情報■

所在地:  北海道函館市船見町18−14 
アクセス:  市電・函館どつく前駅徒歩約10分 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: あり