旅と史跡の記録

五代友厚銅像

五代友厚銅像

■概要■

大阪の商業を発展に力を注いだ実業家・五代友厚の銅像

■ガイドパネル■

幕末の激動期、最も早くから世界の進歩に目を向けていた一人に五代友厚がいます。1835年（天保6）儒学者の次男として長田町の城ヶ谷で生まれた五代は、才助といった少年時代から、世界地図の模写や地球儀の制作で、海外絵の関心を高めました。1857年（安政4）長崎に留学。1862年（文久2）には藩命で幕府の千歳丸に同乗。上海に渡りドイツ汽船を購入して船長になりました。薩英戦争では捕虜となり、一時裏切り者の建議がかかり潜伏しましたが、帰藩が許されると、開国による富国強兵策を進言。1865年（慶応元）藩の留学生を率いてイギリスに渡り、蒸気船や紡績機械の購入に奔走しました。帰国後は卸小納戸奉行になり海軍に従事、長崎に日本初のドックを建設しました。明治維新の活躍で、新政府では参与に任命されましたが、後に官を辞して実業界に転身。1878年（明治11）株式取引所と商法会議所を設立し、自ら会頭に就任して精力的に商都大阪の発展に尽くしました。1885年（明治18）病気のため49歳の生涯を閉じました。大阪の阿倍野墓地に葬られています。

■観光情報■