青木山 本覚寺(アメリカ領事館跡)
本覚寺山門
■概要■
横浜開港当時アメリカ領事館となった寺院。
本堂
鐘楼堂
■見どころ■
鐘楼堂と山門が現存。山門には横浜開港当時のアメリカ領事館員がペンキで塗装した跡が残り、日本で初めてペンキが塗られた純日本建築物であるといわれる。また山門の脇には、幕末に横浜の開港を首唱した外国奉行・岩瀬肥後守忠震の顕彰碑がある。
■歴史■
嘉禄2年(1226年)臨済宗の開祖・栄西により創建。戦国時代の戦禍で荒廃し、天文元年(1532年)に再興され曹洞宗に改めた。幕末に横浜が開港されると、約3年間アメリカ領事館となった。明治期になると鉄道用地や道路拡張などで収用され境内が縮小する。関東大震災や太平洋戦争時の空襲によりほとんどの建物は倒壊、焼失。鐘楼堂と山門が残った。昭和46年(1971年)鉄筋コンクリート製で本堂・客殿・庫裡が再建。平成17年(2005年)客殿・庫裏なども再建された。
■逸話■
横浜が開港されると神奈川宿の寺院の多くは各国の領事館として接収され、アメリカは神奈川奉行が横浜に用意した領事館を断り、渡船場が近く湊が見渡せる高台の本覚寺を領事館に希望したといわれる。文久2年(1862年)の生麦事件で負傷したイギリス人、マーシャルとクラークが逃げ込んだのが本覚寺で、アメリカ人医師・ヘボンに手当を受けたとされる。
■観光情報■
所在地: | 神奈川県横浜市神奈川区高島台1−2 |
アクセス: | 京急本線 神奈川駅 徒歩約2分 |
御朱印/御城印など: | あり |
オフィシャルサイト: | あり |