旅と史跡の記録

吉祥山 慶運寺(フランス領事館跡)

慶運寺 本堂

■概要■

横浜開港当時フランス領事館となった寺院。浦島寺と呼ばれていた観福寿寺の浦島太郎伝説関係資料が移された。

フランス領事館跡碑

観音堂

淳和天皇勅願所古跡

浦島寺碑

■見どころ■

観音堂には浦島太郎が竜宮城から玉手箱と共に持ち帰った観音像とされる「龍宮伝来浦島観世音像」が安置されている。また観音堂の脇には「淳和天皇勅願所古跡」碑があり、門前の「浦島寺」碑と共に横浜市の重要文化財に指定されている。
また近くにある成仏寺はアメリカ人宣教師の宿舎となっており、門前に外国宣教師宿舎跡碑がある。

■歴史■

文安4年(1447年)音誉聖観により開創。慶応3年(推定)(1867年)の神奈川宿大火で浦島が丘にあった観福寿寺が焼失し、慶運寺と合併した。その際に焼失を免れた龍宮伝来の浦島観世音像と浦島寺の碑四基が慶運寺に移された。以来慶運寺は“浦島寺”とも呼ばれる。

■逸話■

神奈川の浦島伝説:
相州三浦の住人・浦島太夫が、丹後国(現在の京都府北部)に移住し、太郎が生まれた。太郎が20歳くらいの時、澄の江の浦から竜宮城へ行き、そこで3年暮らした後に澄の江の浦に戻ってみると、見知った人はおらず、故郷の相州の父母を訪ねていったところ、300年程前に皆死んでいて、武蔵国の白幡の峯に葬られたことを知る。落胆した太郎は、神奈川の浜辺から亀に乗って竜宮城へ戻り、再びもどることはなかった、という。

■観光情報■

所在地:  神奈川県横浜市神奈川区神奈川本町18−2 
アクセス:  JR東神奈川駅 徒歩約6分 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: あり