旅と史跡の記録

乃木神社・旧乃木邸

旧乃木邸

■概要■

元長府藩士で明治期の陸軍大将・乃木希典を祀る神社。隣接して旧乃木邸が現存する。

乃木神社拝殿

宝物館

正松神社

赤坂王子稲荷神社

旧乃木邸

旧乃木邸

旧厩

乃木大将夫妻瘞血之處碑4

第一鳥居

第二鳥居

■見どころ■

境内社として、乃木希典の師である玉木文之進や吉田松陰を祀る正松神社、乃木夫妻が崇敬していた赤坂王子稲荷神社がある。宝物館では乃木希典に関する展示、手紙、銅像などが見られる。
旧乃木邸は、命日の公開日以外は内部は設置されたステップから殉死の部屋などの内部を見ることができる。また邸宅前には、夫妻が殉死した際の血が付いた物を埋めた場所「乃木大将夫妻瘞血之處」碑がある。

■歴史■

明治天皇の大喪儀当日・大正元年(1912年)9月13日、乃木希典と夫人・静子が天皇に殉じて自刃した。当時の東京市市長・阪谷芳郎が中心となり、乃木邸内の小社に夫妻の霊を祀った。大正8年(1919年)に乃木神社創建の許可が下り、大正12年(1923年)11月1日に鎮座祭が行われた。昭和20年(1945年)5月25日の空襲で社殿は焼失。昭和37年(1962年)の祭神五十年祭に併せて本殿・幣殿・拝殿が復興された。

■逸話■

乃木夫妻の葬儀と同時に、乃木邸近くの“幽霊坂”と呼ばれていた坂が「乃木坂」と改められた。

■ガイドパネル■

旧乃木邸:旧乃木邸は、日清・日露の両戦役に従事し、明治天皇崩御と共に殉死された陸軍大将乃木希典の邸宅です。この邸宅は、フランス軍隊の建物を模して自ら設計したものと言われています。明治35年(1902年)に新築されたものです。本館は、木像の日本瓦葺きで、正面元からみると全体が2階建てに見えますが、傾斜した地形が巧みに利用され、実際は半地下も含め3階建ての公像となっています。建築面積が168平方メートルの建物です。半地下には、台所・茶の間・納戸・浴室・書生部屋・女中部屋があり、1階は、応接室・客室・次室・来賓室・大正居室・夫人居室があります。屋根裏には、2人の令息の居室と物置、書庫が造られています。旧乃木邸と馬小屋は、大正元年9月13日乃木夫妻殉死後、遺言で東京市に寄付され、現在は港区が管理しています。また、夫妻の命日に合わせ毎年9月12日・13日に邸内を一般公開(無料)しています。

■観光情報■

所在地:  東京都港区赤坂8丁目11−27 
アクセス:  地下鉄千代田線 乃木坂駅 徒歩約4分 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: あり