旅と史跡の記録

麻布山善福寺

善福寺本堂

■概要■

最初のアメリカ公使宿館跡

最初のアメリカ公使宿館跡碑

初代米国公使館址碑

■見どころ■

境内にはアメリカ公使館跡碑や初代アメリカ公使ハリスの記念碑などが建てられている。また、福澤諭吉の墓所がある。

■歴史■

天長元年(824年)弘法大師により開山。鎌倉時代には親鸞に傾倒し、真言宗から浄土真宗に改宗した。文永3年(1266年)には亀山天皇から勅願寺とされた。江戸時代には三代将軍・徳川家光が社殿を寄進している。幕末には初代アメリカ公使館として利用された。昭和20年(1945年)の空襲で社殿は焼失。昭和36年(1961年)、徳川家康が建立した東本願寺八尾別院本堂を譲り受け本堂とした。

■ガイドパネル■

最初のアメリカ公使宿館跡:安政5年(1858)6月に締結された日米修好通商条約により、それまで下田にいた総領事ハリスを公使に昇格させ、安政6年(1859)善福寺をアメリカ公使館として8月に赴任します。当時の宿館としては、奥書院や客殿の一部を使用していましたが、文久3年(1863)の水戸浪士の焼き討ちで書院などを焼失したため、本堂、開山堂なども使用しました。明治8年(1875)に築地の外国人居留地へ移転します。当時の建物は戦災で焼失しています。寺には「亜墨利加ミニストル旅宿記」(港区指定文化財)が残されており、外国公使館に使用された寺の実態がよく伝えられています。

■観光情報■

所在地:  東京都港区元麻布1丁目6−21 
アクセス:  都営大江戸線麻布十番駅徒歩約10分 
御朱印/御城印など:  あり(スタンプ) 
オフィシャルサイト: あり