旅と史跡の記録

八坂神社

本殿覆屋

■概要■

日野の総鎮守。天然理心流の門人達が剣術奉納し納めた奉納額がある。

鳥居

八坂社

八坂社

境内

■見どころ■

本殿は寛政12年(1800年)に再建されたもので、覆屋で囲われている。

■歴史■

創建年は不明。多摩川の深淵で拾い上げられた牛頭天王像を祀って祠を建てたのが始まりといわれる。応永5年(1398年)に普門寺が開基され、牛頭天王社を管理したという記録があるという。元亀元年(1570年)普門寺の移転と現在の甲州街道の道筋が定められたことから現在地 に遷座した。

■逸話■

安政5年(1858)に奉献された天然理心流の剣術額には、日野宿の剣士23名と近藤(嶋崎)勇、客分として沖田総司(惣次郎)の名がある。土方歳三は入門前だったので名はないという。額は例大祭や新選組まつりの日に公開される。

■ガイドパネル■

由緒 創立年代は不詳であるが、むかし日野本郷の多摩川流れに沿って土淵という深淵があり、それでこの付近を土淵の庄と云ったが、あるとき多摩川洪水の後、数夜にわたってその淵に何か怪しい光るものがみえたと云う。里の老翁がこれを拾い上げたところ、金色燦然とした午頭天王の神像であったため、里人は歓喜してこれを勧請し、祠を建立、鎮守として祀ったのが当八坂神社の起源と云われ、五穀豊穣・疫病除け・子孫繁栄に霊験無双の神なりとしてある。本殿は、寛政12年(1800年)に完成したもので、様式一間社造り、屋根は流れ造りで、正面に千鳥破風・軒唐破風の向拝を付したものである。更に、四面(胴羽目、正面)に白木彫りの彫刻垂木の組物等、建築技術の粋をつくした絢爛華麗な江戸後期の典型的な社殿(本殿)建築である。この本殿には、安政5年(1858年)に天然理心流近藤周助の門人達により奉納された額があり、欅板に大小2本の木刀が架けられている。例大祭は、毎年9月、盛大に行われ、特に「千貫みこし」とよばれる神社神輿の渡御は都内、近県でも有数な神事で、絢爛豪華祭絵巻が繰り広げられている。

■観光情報■

所在地:  東京都日野市日野本町3丁目14−12 
アクセス:  JR中央線 日野駅 徒歩約3分 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: なし