旅と史跡の記録

高幡不動尊金剛寺

高幡不動尊金剛寺

■概要■

土方歳三の菩提寺。近藤勇・土方歳三両雄の碑、土方歳三銅像などがある。

仁王門

不動堂

五重塔

奥殿

大日堂

大師堂

土方歳三銅像

殉節両雄之碑

■見どころ■

室町時代に建立された仁王門、不動堂がある。不動堂は東京都最古の文化財建造物とされる。再建された五重塔、聖天堂、大師堂などがある。本堂である大日堂には、土方歳三の位牌や新選組隊士慰霊の大位牌など、奥殿では土方歳三の書簡など新選組資料も展示されている。

■歴史■

平安時代初期、慈覚大師円仁が高幡山の山中に不動堂を建立し、不動明王を祀ったのがはじまり。建武2年(1335)大風により堂宇が倒壊したため、康永元年(1342年)に山麓に不動堂を再建した。

■逸話■

関東三大不動:高幡不動尊金剛寺、千葉県の成田山新勝寺の2寺のほか、埼玉県の不動ヶ岡不動尊總願寺または高山不動尊常楽院または神奈川県の雨降山大山寺とさる。

■ガイドパネル■

近藤勇・土方歳三顕彰碑:
この碑は、多摩地域に生まれ、縛圧の新選組局長及び副長として活躍した近藤勇・土方歳三の事績を記したもので、文の撰者は元仙台藩の儒者大槻磐渓、書は元幕府典医頭・医学所所長の松本順、篆額は元京都守護職松平容保の書である。松本は、はじめ徳川慶喜に篆額の書を依頼したが、慶喜はただ涙を流すばかりで返事がなかったため、松平容保に依頼した経緯が知られる。明治7年(1874)、明治政府は戊辰戦争で敵対して戦死した者の霊を祀ることを許可し、これに伴い、各地に追悼・慰霊・顕彰のモニュメントが建立された。多摩地域でも同9年、金剛寺住職賢雅和上が、佐藤俊正・糟谷良循・本田定年・橋本政直・近藤勇五郎・小島為政ら近藤・土方の親族及び天然理心流の後継者たちとはかり、近藤・土方両雄の殉節を顕彰する碑の建立準備を整えた。同15年に建立許可が下りたが、豪農による自由民権運動の高まりの中で建立は延引し、構想から10年以上を経た同21年7月、ようやく高幡山金剛寺境内に竣工した。

■観光情報■

所在地:  東京都日野市高幡733 
アクセス:  京王高幡不動駅徒歩約3分 
御朱印/御城印など:  あり 
オフィシャルサイト: あり