旅と史跡の記録

藩校・明倫館跡

観徳門

■概要■

長州藩の藩校、明倫館の跡地。門、剣術場、水練池などの遺構が見られる。

明倫館碑

南門

有備館

有備館

聖賢堂

水練池

■見どころ■

観徳門は、孔子を祀った聖廟の前門で、昭和57年(1982)3月に現在地に移転された。 南門は、明倫館の正門で、公式行事や藩主が聖廟を参拝する際に使用された。建築年代は嘉永2年(1849年)で、本願寺山口別院に移され正門となっていたものを平成16年(2004年)に元の位置に移築された。 有備館は、明倫館の剣術場と槍術場を移築して拡張したもの。藩士の練武のほか、他国からの剣槍術の修行者との試合も行われた。 聖賢堂は、観徳門の左右にあった東塾・西塾の遺構で、東田町の阿呼社境内に移築されていたが、大正7年(1918年)に再び現在の位置に移築された。 水練池は、遊泳術や水中騎馬が行われた池。藩校の水練池で現存する唯一のもの。 明倫館碑は、元文6年(1741年)6代藩主・毛利宗広が創立の由来を伝えるために建てたもの。隣には嘉永2年(1849年)13代藩主・毛利敬親が新明倫館の開校を記念した碑が建立された。

■歴史■

藩校・明倫館は、享保4年(1719年)萩城三の丸(現在の堀内地区)に開かれた藩校。嘉永2年(1849年)に現在地に拡大移転された。

■逸話■

有備館では、武市半平太の手紙を届けに来た坂本龍馬が試合をした、という逸話がある。また、明倫館跡に建てられた明倫小学校の旧校舎は改修整備し、展示室などを併設した観光施設「萩・明倫学舎」となっている。

■観光情報■

所在地:  山口県萩市江向602 
アクセス:  萩・明倫センターバス停 徒歩すぐ 
御朱印/御城印など:  - 
オフィシャルサイト: あり